3.会社を辞めるということ
16年間、サラリーマンというものをやってきた。いつか辞めるだろうとは思っていたが、不意打ちのようにそれが来た。ちょうど、昨年の今頃、はっきりとした意思をもって、辞めることを決断していた。「なんで、辞めたんですか?」といろんな人に必ず尋ねられる。面倒なので、適当な言い訳をいう。実際は、辞める理由など「ない」のに。もっと我慢して、適当に仕事を流していれば、いずれ経営層にだって入れるチャンスはあったと思う。でも、そんなことに全く興味がない自分がいる。かといって、大志があって独立したわけでもない。自然な流れを受け入れた時、いまの自分になった。苦しいけど、楽しい。不安だけど、希望がある。まだ何も見えていないけど、根拠の無い確信がある。会社を辞めて、さらに自分の未熟さを実感する日々が続いている。ほとんど見えない糸をたぐりよせるように、毎日を過ごしているけど、その糸が必ずあるということだけは、確かなのだ。